よっとのコンピュータ音楽教室
授業の実例

レッスンの進み方の例

作りたい音も、すでに知っていることも、一人ひとり違います。このページでは、実際のレッスンをもとに、3人が何をきっかけに学び、どのように次のテーマへ進んだかを紹介します。

※生徒さんの名前は伏せ、複数回の授業を読みやすく整理しています。日付は記録が確認できたものだけを載せています。

事例に登場する生徒さん

生徒A|音楽未経験から、好きなフレンチコアへ ↓

入会時は音楽もDTMも未経験。PCやプログラミングには慣れていて、「好きなフレンチコアを自分でも作りたい」という気持ちから始めました。

生徒B|作曲の知識を、音作りへ広げる ↓

ピアノ経験があり、音楽理論や和声を独学で学んでいました。Logic Proで曲を作り始めてからはまだ1年未満。音色を自分で作ることや、曲の中で音をどう聴かせるかを学びたいと考えていました。

生徒C|バンドサウンドから電子音楽へ ↓

DTM歴は約10年。バンドサウンドを中心に制作してきました。グルービーで存在感のあるドラムと、細部まで聴こえるラウドなミックスを学ぶため、週1回・全4回の短期集中で受講しました。

生徒Aのレッスン

最初はDAWの基本操作から。基礎をひと通り体験した後、好きなフレンチコアのキック制作を探求の入口に選びました。

好きな曲のキックを聴き、シンセのプリセットを分解し、設定を一つずつ変えてみる。元の音を模写してみる。キックを作るために必要になった歪み、フィルター、低音や音量の扱いを、その都度学びました。やがて複数のジャンルのキックも作るようになります。

その後は講師とリレー形式で一曲を制作。音を一つ作るところから、曲の展開、ボーカルとの重なり、パート同士のつなぎへと視点が広がりました。さらに「コードとメロディーのある曲も作りたい」という希望から、音楽理論を自分の作品に結びつけて学んでいます。

実際に扱ったこと

  1. 盛り上がりの作り方|2026年3月26日 — 合作曲のキックが入る前後を聴き、直前の低音を減らす方法とキックの立ち上がりを強める方法を試しました。
  2. ボーカルとシンセの重なり|2026年4月2日 — 二つが同時に鳴る箇所で、シンセの立ち上がりや広がりを調整し、言葉の聴こえ方を確かめました。
  3. 違う雰囲気のパートをつなぐ|2026年4月16日 — 残響を録り直して逆再生し、次のパートへ向かう音を試しました。
  4. 曲に合うキックを作る|2026年4月23日・5月28日 — 狙った音を探り、別のプロジェクトで作り直したキックを合作曲に入れて聴きました。
  5. 作りたい曲から音楽理論へ|2026年5月28日・6月4日 — コードとメロディーのある曲を作りたいという希望から、コードを鳴らし、音の重ね方やアルペジオを試しました。
  6. コードの役割を聴く|2026年6月18日 — 自分でコードを組み立て、落ち着く響きと先へ進みたくなる響きを比べました。
  7. 自分の曲を分析する|2026年7月9日 — 作った曲のMIDIを開き、使ったコードを調べ、別のコードに替えた響きも比べました。
  8. ゲームで進行を聴き分ける|2026年8月6日 — 終わった感じや緊張感を手がかりに、コード進行を耳で判断する練習をしました。
  9. 曲の終わり方を選ぶ|2026年8月31日 — 複数の終止形を鳴らして比べ、制作中の曲のエンディングにも目を向けました。

生徒Bのレッスン

生徒Bは、ピアノや和声の知識を使ってすでに作曲していました。レッスンで深めたかったのは、思い描いた音色をどう作るか、作った音を曲の中でどう聴かせるかという部分です。

まずは制作中の作品を今後の題材にすると決め、波形や周波数を表示するツールの見方を確認しました。実際の曲でキックとベースが重なる箇所を開き、耳で感じたことを画面でも確かめながら整理します。

次に、好きなアーティストの曲で音の役割を調べ、シンセの波形、倍音、フィルターへと進みました。仕組みを聞くだけでなく、つまみを動かして音を作る。後にはエフェクトで思いがけない音を探すところまで進みました。

実際に扱ったこと

  1. 音を「見る」方法|2026年5月8日 — 波形、周波数、音量、左右の広がりを表示し、それぞれから何が分かるかを確認しました。
  2. キックとベースの整理|2026年5月22日 — 制作中の曲で二つの低音が重なる箇所を聴き、サイドチェイン、EQ、音の配置による方法を試しました。
  3. 好きな曲から学ぶ|2026年6月12日 — 目標にしているアーティストの曲を聴き、音色の役割や曲の展開を一緒に読み解きました。
  4. 音色を耳と画面で調べる|2026年7月10日 — シンセを鳴らし、波形と倍音を見ながら音色を変えました。音の立ち上がりや消え方も確かめました。
  5. ベース音を組み立てる|2026年7月17日 — フィルターを動かして聴き比べ、低い音と歪んだ高い音を組み合わせました。
  6. 音に動きを付ける|2026年8月14日 — LFOの繰り返し方やランダムな動きを変え、同じ音がどう変化するか試しました。
  7. 予想外の音を探す|2026年8月28日 — 別の音を残響の素材にしたり、ノイズを共鳴させたりして、新しい音色を探しました。

生徒Cのレッスン

生徒Cは長年バンドサウンドを作ってきました。TOMOO「Present」やTomgggの楽曲のような、グルービーで存在感のあるドラムを、自分の曲でもどう作るか。それが短期集中レッスンの中心でした。

全4回の中で、まず参考曲と制作中の曲を聴き比べ、ドラムの立ち上がりや低音を分析しました。講師も参考曲のドラムを自分なりに再現した音源を作り、音の選び方、重ね方、処理の考え方を共有。その音源を手がかりに、生徒Cの曲のドラムやミックスを見直しました。

最後は、今ある機材と技術で制作中の曲を仕上げることを目標にしました。

実際に扱ったこと

  1. 参考曲と自分の曲を比べる|2025年6月9日 — ドラムのグルーヴや存在感に注目し、立ち上がり、低音、音量感の違いを探しました。
  2. 講師の再現音源から考える|2025年6月・第2回 — 講師が参考曲のドラムを自分なりに再現し、そのアレンジと音作りを解説。生徒Cの曲で何を変えるか考える材料にしました。
  3. 制作中の曲へ戻る|2025年6月23日〜最終回 — ミックスをレビューし、ドラムやボーカルなど必要な箇所を調整。手持ちの機材と技術で曲を仕上げることを目指しました。

あなたの場合は、どこから始めますか

作ってみたい曲があっても、「何を学べばいいか分からない」という状態でも大丈夫です。体験レッスンでは、今の制作環境や興味を聞きながら、最初に試すことを一緒に考えます。

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